2008年12月19日金曜日

箱庭の勉強会とテレビドラマ

朝、京都の本山での仕事を済ませて、お昼前の新幹線で尾道に帰って、「尾道カウンセリング研究会」の月例会に参加した。今日は、相談室から箱庭を持ち出して、尾道市の「中央公民館」で、参加者お二人が置かれた箱庭について、話し合った。
人は、心にいろいろな思いをかかえながら過去から今に至る道を生きてきたし、これからも生きていく。箱庭とは、その思いの一端を、箱庭という作品の中に表現することで、その箱庭を通して、やさしくその過去を振り返り、今の思いを確認するといったところだろうか。
今日のお二人も、それぞれ、参加されたみんなといっしょに、そのような心の作業ができて、満足していただけたようだった。私も、帰ってきて参加できてよかったと、改めて思った。


それと、もうひとつ。今日は、フジテレビ系列の倉本聡脚本のドラマ「風のガーデン」の最終回があった。中井貴一演じる麻酔科医である主人公がすい臓がんの末期で、死を迎えるまでの物語だったが、その麻酔科医の父親で、在宅の終末医療に携わる医師の役で出演していた緒形拳さんは、このドラマの撮影の直後に、それこそがんで亡くなられている。
そのことを念頭に、最終回を見たが、緒形さんの台詞の一言一言が、緒形さん自身に向けて発せられた言葉のようで、とても感慨深かった。

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